番外編
調査をしているといろいろ面白そうなことが出てきたのでメモ
■辰巳谷(ボロメキ)と犬井谷
ヅーベット山以外にも面白そうな地名がいくつもある。辰巳谷(ボロメキ)ボロメキと犬井谷もその一つ。文字からすると方角に関係がありそうだが「いぬい」は北西、「辰巳」は南東なのでどこかを起点として名付けられたとすれば位置関係がおかしい。古い資料ではボロメキを「巽谷」、犬井谷を「乾谷」と書いていたのでこの文字を元に調べてみると八卦の「先天図」と「後天図」が出てきた。先天図では「乾」と「巽」で隣り合わせとなる。犬井谷は古くは、脊振神社上宮へ至る道であったらしく道標の石碑がある。
2016/03/06追記:「だるめき」谷という名前が瑞梅寺川の源流のほうにあることを見つけた。筑前続風土記にもこの名前があるらしい。糸島市の志摩小富士の南側にもドウメキ(道目木)という地名がある。「めき」には何か意味があるのだろう。いずれも「谷」に関係ありそうだ。
■栄西禅師とお茶の発祥の地
日本の茶祖である栄西禅師は、中国からお茶の種を持ち帰り、脊振山に植えた。
これが、博多の聖福寺に移され、その後、京都の宇治茶となったとのことです。
道添には今でも茶畑があります。お茶に関するイベントも行われているようですが、もっとポテンシャルを持っているように感じる観光資源のように思います。ちなみに脊振山を挟んで反対側の福岡市にある早良高校の校章はこの話にちなんでお茶の葉をモチーフにしています。
■浄徳寺
ヅーベット山の北側の田中にある浄徳寺は、弁財天様が、英彦山に行った際、美しいシャクナゲをみて持ち帰ろうとしたところ天狗様に見つかって上空を追いかけまわされていた時にこの付近に落としたとされる場所です。今でもこのお寺で「シャクナゲ祭」が4月下旬に行われています。