稲田哲将 研究所

「ヅーベット=別当」仮説を実証する|別当探し|昭和21年発行の地図を手に入れた


昭和21年発行の背振山近辺の地図をヤフオクで手に入れました。

昭和21年発行の脊振山近辺の地図
昭和21年発行の脊振山近辺の地図

 

■ヅーベット山付近を拡大

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まず、現在残っている地名との位置関係から確認。中央上部にヅーベット山、右上に蛤岳、ボロメキ、左側に一番ヶ瀬、中央に白木、仏ヶ辻山が見えます。

ここで注目したいのは白木からヅーベット山の谷間を通って脊振神社下宮に抜ける道があることです。このまま脊振山頂方向に進むと脊振神社上宮があります。逆にこの道を白木から南に下ると倉岡神社(古くは倉谷神社)に至ります。倉谷のところにお寺のマークも見えます。宝光寺と思われますが現在の地図と比べると道の位置関係が違うようです。

脊振神社上宮と下宮
脊振神社上宮と下宮

■現在の地図

ヅーベット山近辺現在の地図

ヅーベット山近辺現在(2015/06/21)の地図

よく見ると今の地図にもあります。白木の当たりは少し位置が違うようです。山頂ばかり注目していましたが、脊振神社下宮へ最短で行ける道であることを考えるとこの近辺に胴別当が存在していた可能性も考えた方がいいかもしれません。

■その他
蛤岳のところに山の由来となる蛤岩が記載してあり意外と有名な岩だったことがわかります。また辰巳谷(ボロメキ)、犬井谷も音の響きが興味深い地名です。何かの方角とかかわりがあるかもしれません。