展示会や勉強会、社内会議などでスマホやタブレットの画面をプロジェクターに表示したいことがよくある。
しかしながら意外にネットでは情報がなかったので自分がやった方法を紹介します。
■実現方法の可能性と課題
1. モバイル機器からHDMI出力が可能な場合
HDMIケーブルでプロジェクターに接続するだけ。
しかし、出先で出力する場合、VGA(D-SUB)端子しかないことが多い。
2.モバイル機器からHDMI出力ができない場合
MIRACASTなどのワイヤレス出力ができれば、何らかの機器をつなげれば出力できるかもしれない。
ワイヤレスディスプレイに対応しているかどうかは、自分が使っている機種のスペック表を確認する必要があります。設定⇒ディスプレイ⇒ワイヤレスディスプレイ(またはMiraCast)のON/OFFの表示があっても対応していない機種があるようです。
ここでは2の場合の実現方法の一つを紹介します。
■達成目標
- ワイヤレスでモバイル機器からプロジェクターに表示する。
- VGA端子しかないプロジェクターにも対応する。
■用意したもの
・ハード
MiraCast対応の接続機器 | ELECOM Miracastレシーバー/ミラキャスト LDT-MRC02
HDMI⇒VGA変換アダプタ | 【SSA】 HDMI(オス) → VGA(メス)変換アダプタ 3.5mm音声出力対応 SHDM-VGAF
モバイルバッテリー|電池の消費が激しいので大きめのものが必要
USBケーブル|モバイルバッテリーとレシーバーの接続用
・ソフト
パワーポイントのプレゼン資料を表示するために使用したソフト
Microsoft Office mobile(無料|MicrosoftのOneDriveで使えるアカウントが必要)
■実行結果と注意ポイント
パワーポイントのプレゼン資料は、MicrosoftのOffice Mobileが一番再現性が高いようです。試した限りでは他の互換アプリだと文字の大きさが変わったり、画像が表示されないなどの不具合がありました。
パワーポイントのファイルは、OneDriveにアップロードする必要があります。
電池の消費が激しいのでモバイルバッテリーは大きめのものがいいでしょう。可能であればUSBの充電用アダプターから直接電力を供給したほうが安心。
動きが激しいと表示が遅れることがあります。動画の使用は事前確認が必要です。
レシーバーの起動に意外と時間がかかるので1分ぐらい早めに起動したほうがいい。
レシーバーの起動中半端な状態でモバイル機器側から接続すると何度やっても認識できないときがある。モニター(プロジェクター)に接続待ちの状態が表示されるのを確認したうえでモバイル機器側のワイヤレスディスプレイの接続を行うとよい。
※自分が使用している機種では、ワイヤレスディスプレイとBluetoothの同時使用はできませんでした。規格上の問題なのか端末の仕様なのかは不明です。