稲田哲将 研究所

ビュリダンのロバと対称性の破れ


ビュリダンのロバと言うのは、あるロバから等距離の場所に同量の干し草があった場合、もし、自由意志があるならば、ロバはどちらも選択できずに餓死してしまうだろう。という自由意志に関する問題である。

最近、量子力学を勉強する中で対称性の破れという概念を学んだ。
この考えを応用すると個々のロバは、対称性が敗れているので、どちらかの牧草を選択できるのではないかということを考えついた。個々の対称性は破れていても多数のロバに関して左右の対称性の破れが起きる確率50%50%ならば、全体として自由意志があるといえるのではないだろうか。
個々は、決定論的でありながら全体は自由意志であると言える可能性があると言えるのではないかということを考えついた。

こうした考えは誰か他の人も考えているだろうと思って検索をかけてみたら90件ぐらいしか見つからなかった。
しかも同じ論文への参照がほとんどだった。意外と知られていないのかもしれない。